グローリアへの手紙
お前が旅立って、もう10年近く経ったね。
お前が来てくれた日の事を思い出してみたんだ。
お前は白くて可愛いアルビノウ。
一人で凍えてた可愛い妹。
来てくれて、嬉しかったよ。僕もお前のお陰で独りぼっちじゃなくなったからね。
そう言えば、お前さ、俺が世話を他人に任せきりなのにわざわざ俺のところに来てくれたよな。ったく。
嬉しかったぞ。
生きてる価値なんて無かったのに、お前がくれたから。
何にも言わずに俺の手や懐に来てくれて、気持ち良かったよ。誇らしかった。お前は照れや嫌いも無く俺の所にたどたどしく歩いてきたっけか!(笑) 懐かしい。でも、嬉しかったよ。
俺の手で、懐で、気持ちよさそうに寝てたっけ。
俺も、気持ち良かったぞ。生きてて嬉しかった。
お前が価値をくれなかったら、俺、くたばってたかな? 臆病だから、無理か!(笑) でも、生きている実感がお前のお陰で、味わえたよ。ありがとう。
気持ち良かったかい?
お前は俺の笑顔見ちゃ喜んだ。何時も俺を宥めてくれた。お陰で生き易くなったよ。
でも、ご免な。だらしなくて。せっかくお前が俺のためだけに耐えてくれたのに、俺だけがこげんだらしなくて。ご免な。
暖かい風気持ち良かったかい?
どこから、痩せ我慢させたんだい?
もっと、気をつけてあげたら良かったね。
お前は本当に優しい子だった。本当に俺の妹やったよ。
俺の笑顔、好きだったの?
今はご免。
でも、好い笑顔で笑いかけてあげるね。
お前の愛情で生きる気持ち良さ、気付き始めたから。
生き恥晒すよ。お前を殺したことの。でも、お前には笑ってあげる。いつか、お前が痩せ我慢しないで済むように。
もう、痩せ我慢せんでもええんやけど。(笑)
最後まで、ありがとうな。
暖かい。優しい。本当に、気持ち好いな。
ありがとうね。もう、耐えなくて良いよ。
もう、自分の翼で好きなように飛べるものな。
疲れたら、止りにおいで。
手でも、懐でも、貸すからさ。
一番の笑顔を作って迎えてやるからね。
ありがとう。
お前の笑顔も可愛かったよ。
ありがとう。
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