カウンセリングと癒しの部屋"Selfee" Selfeeについて カウンセリングルームのご案内 今月のコラム Selfee会員 お問合せ 会社概要/SnowTimeへ
What/ウィークリーコラム information/更新履歴等 メールマガジン リンク Selfeeトップへ
Selfeeのカウンセリング、テラピーメニュー カウンセリングメニュー テラピー(セラピー)メニュー ショッピングメニュー
今月のコラム / 今までのコラム
 

2005年5月 「桜」

桜の時期になると何故かそわそわとしてしまう。
いつ咲くか、いつ咲くか、と毎年何だか待ち遠しい。
私は本当に桜が好きだと思う。
やはりそれは日本人だからなのか、それとも何か特別な思い入れでもあるのか、それは自分自身でもよくわからない。
満開の見事な桜を目にした時、誰もが微笑むことだろう。
桜の「力」はとてつもなく偉大で素晴らしい、そう思う。

私の桜に対しての想いはここ数年変化してきた。それは「来年もこの桜を見ることが出来るだろうか。」ということが加わったのだ。不安や恐怖などではない。今現在はいたって健康であるし、今年の桜が最後と決まった訳ではない。ただ漠然とそう感じる。
それは桜のはかなさ、あやうさに共鳴するのもがあるからなのか。
それとも自分の歳に関係することなのか。
一体何故そう感じるのかはわからないが、満開の桜を見た時、どうしてもそんな考えが頭をよぎってしまう。

世の中が混沌としている。日常が目まぐるしく過ぎる。社会が複雑化、多様化し、各個人のライフスタイルが数年前とは大きく異なってきている。
今のこのような時代に疑問を持つ人は少なくないはずだと私は思う。

ゆっくりと時間をかけて育ち、寒い時期を乗り切り、少しずつ少しずつ桜は花開いていく。そしてその時を待っていたかのように一斉に満開となる。見事に咲き誇り周囲を圧倒し、照らし、人々の胸を打つ。
そして・・・あっという間に桜の花は散っていく。その潔い散り様は本当に美しい。
花を失った桜はそれでもなおまた育っていく。どんな季節も乗り越え、次の開花のために、例え人々にそこにあふれんばかりの満開の桜の花があったことを忘れ去られたとしても、桜は毅然とした姿のまま、次に人々がその花に目を向けるまでそこで過ごしている。

桜の優しさ、みずみずしさ、はかなさ、温もり、それらはまるで人の「命」と似ていると言えるかもしれない。
ある日、その「命」が突然絶える時・・・
それは桜を根元から切ることに等しいのかもしれない。

他者によって突然「命」を奪われることが多い世の中になってきたと思う。
それは他者による考えられない理由とエゴによるものであり、想像すら出来ないことばかりだ。
日々流れる哀しい事件。
今のこのような時代・・・
「来年もこの桜を見ることが出来るだろうか。」
そう感じるのはそれが一つの原因と言えるのかもしれない。人の「命」はそれほどまでに重さを失ったのだろうか、と。

ある一つの出来事を考えていた。
いつもの朝、家族は普段と変わらない姿で出かけて行った。
そしてそのまま・・・愛する家族の「命」は奪われた。
100人を超える尊い命が犠牲となった。
誰が予想していただろうか。誰がそのようなことを一瞬でも考えただろうか。
ある人にとってはいつもと同じ月曜日だった。
ある人にとってはたまたま乗った久しぶりの電車だった。
いつもより一本早かったかもしれない。
いつもと違う車両だったかもしれない。
旅立ちの電車だったかもしれない。
記念となる電車だったかもしれない。
しかしそんな電車は悲劇をもたらした。あってはならない事故だった。

その後、企業の体質や対応が明るみに出た。
しかし私は思う。
企業に大きな問題があると当然思う。が、一人一人が「命」を思う心が少しずつ薄れてきたのではないかと。

当たり前のことだが・・・一人一人が「命」の尊さを心の底から感じ、大切に思うことによって、それは言動につながり、そして「命」を守る礎となる。

今年も私の住むこの地域では桜の花はすっかりなくなってしまった。
しかしまた来年も同じその場所で桜の花は開く。今でも息をしている。生きている。美しい花を咲かせるために。
その桜の木を倒してはいけない。
人の手によって切ってしまうことは絶対にあってはならない。


ページトップへ↑

   
General Therapy Salon "Selfee" in Yokohama
Copyright c May 2000?May 2003 Selfee
Produce by SnowTime.Inc
Day by day,in every way I'm getting better and better.