2002年2月 仮面うつ病について
仮面うつ病」という病気をご存じですか?実は、この病気、私も患ったことがあります。自分がこの病気だと知った当時、こういった職業を目指している私が、まさか病気にかかるなんて・・・笑ってしまうような、情けないような、そんな気持ちでした。健康についてはかなり自信があったし、ストレスについてや、それに対する身体の仕組みは勉強していたつもりだったのに・・・、と。「もぉ!どうしてよ!」と自分自身を責めたものです。(笑)
ところが、この病気、自分では気が付かないうちにあっという間に進行し、しっかりと侵されているのです。と言うのも、心の不調部分が身体や生活に現れてしまうために、実際の「うつ状態」が隠れてしまうからなのです。「うつ病」とは症状が違います。精神面での抑うつもあるのですが、ほとんど本人がそれが「うつ」なのだと気付くことはありません。ただ、毎日がぼんやりと、ダラダラと、つまらない状態になることはあります。いくら寝ても、疲労感が抜けないということもあります。これはつまり、身体の疲労ではなく、心や脳の疲労ということになるのですが。。。ただ、身体の不調面ばかりが強調されてしまうため、誰もが「うつ状態」とは思わないんですね。身体症状は人により複雑で多種に渡っています。驚くほどの様々な身体症状があるのです。そこで、身体症状の仮面を被ったうつ病という意味から、「仮面うつ病」と呼ばれているのです。
「仮面うつ病」の特徴は、めまい、全身倦怠感、手足のしびれ、肩こり、背部の痛み、腰痛、目の疲れや痛み、偏頭痛、息苦しさ、胃のもたれや痛み、下痢、便秘、吐き気、胸やけ、月経時の激痛などがあげられます。どうでしょうか。あれ?と思いあたる方はいらっしゃいますか?そうなんです。意外と誰にでも当てはまる部分なんですね。ただ、これらをその専門医に診てもらって改善されればその科の病気ですし、思い当たる原因があれば「仮面うつ病」を疑う必要はないのです。が、そうでない場合・・・もしかしたら、精神的なことから出ている症状かもしれません。
私の場合、最初はただの疲労だと思っていました。疲れがたまっていたことと睡眠不足が重なり、毎日、這うようにベッドから出ていました。それでも、午後になると調子も良くなり、「私ってやっぱり夜型タイプなんだわ。」と思っていました。それにしても、冬でもないのに肩こりがひどく、理由もなく背中や腰が痛む、、、、、そして、しまいには、手足の指先がしびれてきたんですね。これは、きっと血流が悪いに違いない、と思い、日々、汗をダラダラと流しながらの半身浴(しびれは冷え症のサインだと思っていました。)を行い、ビタミンEの摂取(血流が良くなります。)を心がけていました。それでも、一向に症状が軽くならないため、かかりつけの内科の先生に診ていただきました。特に身体的な(疾患としてのという意味です。)異常はないとのことでした。ビタミン剤ぐらいしか処方できないとおっしゃっていたのですが、帰り際にふと、「これで治らないようなら安定剤もいいかもしれないわね。」とその先生がつぶやかれたのです。その後、しばらく自分で「あれ???」と考えた後、「ここなら」と思う病院を探し、神経科を訪れました。そして告げられたのが「仮面うつ病」だったのです。頂いた薬を服用して3日後には、すでに手足のしびれや肩こり、背中や腰の痛みはなくなっていました。そして、あれほど辛かった朝の倦怠感も徐々になくなっていきました。
何が原因だったのか・・・そうですね、思い当たることはやはり毎日の睡眠時間が少なかったことでしょうか。それから、職場が変わったばかりでの慣れない仕事や人間関係。(実はちょっぴりストーカーまがいの人に困っていた時期でした。。。^^;)そして、同時期に資格試験のための勉強、また、一応、私も家庭を持っていますから毎日の家事・・・と、自分ではさほど問題はないと思っていても、このような日々の生活の中で、徐々にストレスがたまっていったのだと思います。
その神経科の先生のお話では、この病気、あまり知られていないのですが、実は蔓延しているとのこと。多くの人は、疲労がたまっているだけだと思ってしまたり、ストレス状態にあっても、自分の性格に問題があるからだと考えてしまうことから、「仮面うつ病」や「軽うつ」を見逃してしまうのです。でも、そのまま放っておくと、、、軽うつ状態から、本格的な「うつ病」にまで進行してしまう可能性もあるのだそうです。
私は以前のコラムをご覧頂いてもおわかりになると思いますが、実は病院が嫌いです。と言うよりも信用していません。たった一人、前述の時々訪れる内科の先生(女性の方です。)だけが、信頼のおけるお医者様でした。ですから、本当に困った時以外には、自分なりの方法で、何が悪いのか、どこがいけないのか、どうしたら良いのかを模索し、ハーブや精油、クリスタルなどを用いて、自分自身の健康管理に努めてきました。でも、この病気を患った時は、精神安定剤と同様物質を含むハーブも多数ありますが、それは使用しませんでした。何せ、初めての体験であり、服用前と服用後の自分の状態がどう変化するのか、どれくらいの期間が必要なのか、等がよくわからなかったからです。そうですね・・・もしもまた、同じ病気を患ってしまったら(本意ではないですが。)その時は、薬の服用以外に何が出来るのか、自分の身体で試してみたいと思います。
ただ、この病気から、西洋医学としての必要な薬、必要な処方というものを、しっかりと認識させられる良いきっかけを与えられたと感じています。そして、自分の健康を過信しないということもです。それから、信頼出来るお医者様がもう一人増えたということもありますね。^o^)
今の私が思うことは・・・(前述の病も踏まえた上で)、やはり皆さんにお伝えしていきたいこととして、「日々のセルフケア&セルフヒーリング」です。
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