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2001年9月 叔父の死<医療への過信>

今から5年前の夏、大好きだった叔父が突然この世を去りました。まだ53歳という若さででした。叔父は、胃潰瘍である大学病院に入院しました。疲労がたまっているとのこともあり、数日間の入院でした。退院を翌日に控えた最後の検査を受けた叔父は、検査後に突然昏睡状態に陥りました。そして・・・・・1週間ほどだったでしょうか。昏睡状態のまま、叔父は息を引き取りました。その間、叔父は集中治療室に入り、叔母と子供以外(つまり私達従兄弟)は、その部屋になかなか入ることが出来ませんでした。私の母は、一度だけ叔父に会うことが出来ましたが、チューブだらけの我が弟を見て涙を流していました。

病院側の説明では「理由はわからない。」とのこと。今でこそ「医療ミス」がさかんにマスコミで報道されていますが、その当時の私達に出来ることは何もありませんでした。まさか、胃潰瘍で入院しただけなのに、二度と帰らぬことになろうとは、、、、誰が予想したでしょうか。拾い上げた叔父の骨の軽さは忘れることが出来ません。忘れてはいけないとも思っています。

私はその後すぐに、胃炎を患ってしまい内視鏡の検査を受けました。確か、喉の麻酔が効かなかったために、肩に麻酔を打ち、首から上がぼーっとしていたのを覚えています。私が、叔父が最後に行った検査が内視鏡検査だったことを知ったのは、自分が同じ検査を受けた後でした。呆然としたのを覚えています。今現在、日本中で、世界各国で、内視鏡検査を受ける人は、たくさんいることでしょう。叔父は、たまたま運が悪かっただけなのでしょうか。この仕事を始めてから、そして、昨今の医療ミスに関する多くの記事を読むようになってから、何故、叔父が昏睡状態に陥ったのかが、わかるようになってきました。あの時、「本当にどうしてこうなったのか理由がわからない。」そういった病院側の説明を受け、何故、私は何もしなかったのか、何故もっと問い正さなかったのか、(問い正しても無駄でしょうけれども)、それがとても心残りです。

叔母は病院側を訴える準備をしようとしました。でも弁護士からは「大学病院が相手では絶対に勝てない。」と言い切られ、断られました。たかが5年前の話です。今なら出来たのかもしれません。

私の胃炎は長引き、薬は何ヶ月分も必要となりました。今でもあの刺すような胃の痛みは忘れられません。毎日3食後、必ず薬を飲んでいましたが、数日に一度は突然の痛みが襲い、動くことも出来ない状態がしばらく続きました。緊急時の痛み止めとしてもらった薬は、私の体質にはあわなかったようで、それを飲むと胃の痛みは治まりましたが、吐き気が止まりませんでした。大学病院で診察を受けていましたので、わざわざ何時間も待たされて、薬の変更だけのために行くほどの時間もありませんでした。そんな頃に私が出会ったのが「ハーブ」でした。毎日、朝・昼・晩と胃腸に良いとされるペパーミント、レモングラス、そして鎮痛作用のあるカモミールをブレンドしたハーブティーを飲み続けました。常時、飲んでいた薬はハーブティーを飲み始めた最初の1〜2週間分しかありませんでしたが、その後、新たに薬をもらい行くことはありませんでした。ハーブティーを飲み続けて、2ヶ月ほど経った頃だったでしょうか。まったく胃の痛みに悩まされることがないことに気が付いたのは。胃が痛かったことすら忘れていたぐらいです。

疲労やストレスがたまると、今でも時々は胃が痛むことがあります。でも、それは当時の痛みとは比べものにならない程度のもので、時間のある時はハーブティーを飲んでからほんの少し横になっていれば治ります。仕事上、どうしても胃の痛みが気になる時だけ、市販の胃薬(それでも漢方薬ですが)を飲むようにしています。

叔父の死、そして、自分の痛み、様々な出来事を経てから数年・・・・私がこうしてテラピストとして、カウンセラーとしての道を歩き始めたのも、そんな出来事から得た「何か」に導かれたものだと思っています。叔父とは、自宅が近かったことから、幼い頃からよく会っていました。「近くまで来たから寄ってみたよ。」そんな風に笑いながら来てくれた叔父に、私はたくさんのことを教えてもらいました。そして、叔父はつまらない子供の私の話を聞きながら、「すごいなー、そうかー、エライなー、」といつもいつも笑ってくれました。今、叔父が生きていたら・・・そう思うわずにはいられません。

そんな叔父に恥じないような仕事をしていきたい、一人でも多くの人に充実した日々を送ってほしい、そう改めて叔父の墓前にて誓った今年の夏。。。

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