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2001年4月 Craving Cycleを破る 
          〜食事は心と身体のバランスを取るために〜

塩分の多い食べ物(食事・間食)を食べた後は、甘味のある食べ物が欲しくなりませんか?逆に、甘い物ばかりを食べ続けていると、塩辛いものが食べたくなりますよね。両極端の食べ物を異常に欲し、繰り返して摂り続けてしまう、これをある食事療法では「Craving Cycle」と呼んでいます。これは、心と身体にとってニュートラルな状態を遠ざけ、好ましくない食事のあり方です。では、ニュートラルとは、心と身体にとって良い食事とは、一体どういうことなのでしょうか。

よく「バランスの取れた食事をしなさい」という言葉を聞きます。では、この「バランスの取れた食事」とは何なのでしょうか?野菜・穀物・肉・魚・乳製品、などなど、これらをバランスよくちりばめ、身体に必要な栄養素を上手にとること・・・?そんな風に考えてしまいますね。家庭科の時間で習ったような「炭水化物」が何割で、「タンパク質」は何割で、「脂肪」はあまり摂りすぎないように・・・また、そういった反面、「○○○にかかりにくい体になるには、△△△を食べ続けるのが一番いい」とか、「○○○を食べて健康に」などと言う不思議な食事療法も存在しています。でも、世界全体を見渡してみると、そんな風に栄養素や成分ばかりにとらわれている国は先進国だけであり、ある意味で過剰とも言えるほどの「健康食品」ブームをも巻き起こしています。では、そういった情報に乏しい国の人々が、病気になりやすかったり、寿命が短かったりするのでしょうか?しかし、伝染病や飢えに苦しむ地域を除いて、そういった話は聞きません。先進国の方が、生活習慣病にかかる人の割合が多く、また、以前にはなかったような「アレルギー」を発症する人が増えているのが事実です。

もちろん「健康食品」ブームは、人々が自分の体とその健康に気を使い始めた証であり、人生において最も重要なことを、日々、真剣にとらえているということでもあります。ですから、これを否定する気はもちろんありません。また、Selfeeでも「セルフケア」をテーマとして取り扱っていますから、食事とそのあり方が、いかに大事な要素であるかということもわかります。ただ、あまりにも「成分」のみ、「栄養素」のみの食事というのは、心身のバランスを無視した、身体にとっての「押し付け」にもなりかねないと思うのです。

食べ物にも「陰」と「陽」があると言われています。具体的な例をあげると、「陰」は、アルコールや砂糖、コーヒー、バター、熱帯のフルーツなど、心身に対しては「膨張」の影響を与えます。「陽」は、塩、卵、チーズ、赤身の肉など、心身に対しては「収縮」の影響を与えます。「陰」ばかりに傾いてもよくありません。「膨張」ですから、心身がゆるみすぎてしまい、落ち着きが無くなったり、忘れっぽくなったり、無気力になったりすると言われています。身体的な症状としては、寒気や微熱、慢性的な疲労感などです。逆に、「陽」ばかり摂取し続けると、「収縮」なので、心身が引き締まりすぎてしまいます。短期、欲求不満、怒りっぽくなる、抑制的になる、などと言われ、身体には、筋肉の緊張、皮膚の荒れ、便秘といった症状があらわれます。これらのことが示しているのは、食べ物は、その人の心身のコンディションに影響を与え、偏りすぎている食生活からは、健全な心身が養われないということです。ただし、これに基づいて、「陰」や「陽」の割合、食事量などを制限していくことも、やはり問題だと思います。重要なことは、その時に応じた身体の欲する食べ物を取り入れるということであり、何か思い当たる事がある時には、食生活を振り返り、修正していくということなのです。

本当にバランスの取れた食事というのは、「その人の心と身体にとってバランスが取れている」という意味だと私は考えています。ある人が良いと言う食事でも、他の人にとってそれは苦痛にもなり、ストレスのたまる食事にもなります。ですから、自分の身体が疑問を抱くような、「○○ばかりの食事」や「○と△の組み合わせ」などにはとらわれず、自分の心身の状況に合わせて、柔軟に取り入れていくことが大事なのです。それから、もう一つ。飽食の時代と言われていますから、私達は、いつでも気軽に、どんなものでも口にすることが出来ます。ただ、ここで忘れてはいけないことは、それは何から出来ているのか、添加物だらけの加工品ではないのか、そして、必ず身体に必要な食べ物なのか、その季節にはないものだったり、日本では食べる習慣がなかったものだったり、そういったことも、一度は考えてみる必要があるということです。

これは決して「○○は添加物の多い食品なので、絶対に食べてはいけません」とか、「○○は、食べる必要がありません」と言っているわけでもありません。考えてみる、ということは、自分の食生活を問い正す良い機会だと言いたいのです。

ここ最近、食生活や食事が心身に与える影響を改めて考え直しています。その中で、これは「理にかなっている」と思えるものが、少しずつ絞り込まれてきました。心身にとって優しく、また、環境レベルから見ても無理のない食事について、今後、「セルフヒーリング」の一つの情報として、皆さんに提供していきたいと考えています。

あなたにとって、必要な食事は何ですか?機会があれば、是非一度考えて見て下さい。

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