2000年12月 ITでe日本!?
気が付けばもう師走ですね。20世紀が終わりを告げ、新たな世紀を迎えようとしています。ここ数年は特に「IT」という言葉がもてはやされました。その中で、インターネットは急激な発展を遂げました。今後もますます普及していくことでしょう。
でも、、、「IT」とは一体何なのでしょうか。「IT」の素晴らしさとは?「IT」によって私達が手に入れられるもの、それは一体何でしょうか。今月から、「IT」や「IT業界」などについて、そしてその発展によって私達にもたらされたものなどを書き連ねてみたいと思います。
テラピーの世界とはまったく異なる次元の話ですよね。何か変なページ・・・って思います?でも「IT」があるからこそ、テラピーや人の心が重視される時代に入ったと、私は感じるのです。
どこかのとっても有名な方が「IT」を「イット」と読んだことは、皆さんご存じのことと思います。すっかり笑い話として定着しました。確かに、一国を動かしている立派な(職務として)人の発言とは思えません。が、どうでしょうか。あの方と同年代の人、もしかしたらその他の人々でも、「IT」を「イット」と読んでしまう人は、少なくないのではないでしょうか。それに、だいたい「IT」って何でしょう。「Information
Technology」って言われても・・・・はて?例え「IT」をきちんと「アイティー」と読めたとしても、本当にその意味を理解している人はどれだけいるのでしょうか。
私はコンピュータやネットワーク関係の仕事におよそ10年間ほど携わってきました。それらの仕事を始めた当時は、今のようなパソコンはなく、大きなオフコンと呼ばれるコンピュータ(オフィスコンピュータ)やワープロ専用機が主流でした。もちろん、巨大化した某OSメーカーのM社も、さほど認知度はありませんでした。インターネットなんて当たり前になりつつありますが、、、そんなものは夢のまた夢、マウスですらありませんでした。(Macintoshの世界では別ですが。)
あの頃・・・初めてパソコンを手にした人は驚き、そして「これで仕事が楽になるのねー。」と言いながら、不安と喜びの入り混じった表情でそれを眺めていました。ほとんどの会社で、コンピュータなどなく、すべて手作業で仕事をしていた頃ですから、それによって顧客管理が行えたり、在庫や売上の管理、様々な文書の作成、請求書の発行などが1台で行えるパソコンは、やはり魅力的なものでした。(オフコンは、当時パソコンが高かったとは言え、もっと高価なものでしたし、とても大きくて、操作性も一般の人が使用するには優れていると言えるものではありませんでした。)
でも、パソコンって高かったですね。ハードディスクだけでも、1MBで1万円ぐらいした時代がありました。それでも、「会社にパソコンを入れて仕事を軽減させたい。」、ちょっぴり贅沢な人達は「ハガキを印刷したい」、そう言ってパソコンを購入していきました。
確か、ハードディスクの容量を2倍にして(2倍に見せかけて)使用出来るアプリケーションソフトというものが流行りました。「会社に予算がなくてねー、40MBのハードディスクは買えないんだよ。だから、どうしてもこのソフトを動かしたいんだ。でもちゃんと動かないんだけど・・・どうしたらいいだろう・・・」と相談に来られた年配の方がいらっしゃいました。
あれから・・・十年一昔ですね。あの年配のお客様も、今はもうそういった苦労はされていないと思いますが。
当時、コンピュータ関係の仕事に対して、私は何の疑問も持っていませんでした。パソコンは作業の効率化を図ることが可能であり、多くの人々の仕事を軽減させました。魔法の箱だったかもしれません。それらに関わる仕事に対して、私はとても充実した気持ちでいたのです。
時は流れ、パソコンは一般家庭にも普及しました。デジタルの波は、パソコンばかりでなく、携帯電話、高性能なゲーム機、モバイルメール端末、その他様々な形となり私達の周りを埋め尽くしています。でも、、、少しずつ疑問がわいてきたんです。これって本当に素晴らしいことでしょうか。私達にとっての「幸福」なのでしょうか。多くの人々にとって必要な価値ある「文明」なのでしょうか。
人の心がどんどん壊れています。人の身体もどんどん衰えています。パソコンや携帯は壊れればいくらでも修理したり、買い換えることが出来ます。でも、当たり前ですが、人間はそうはいきません。デジタルの世界を造り上げたのは人間だけれど、やっぱり人間はアナログなんです。デジタルの世界だけでは生きていけない生き物なんです。私は、自分の居場所だった、いわゆる「IT業界」というところが好きです。興味ももちろんあります。でも、どこかでつじつまの合わないことが起きているような気がしました。
デジタルとアナログの違いが、「IT」という大きな渦に飲み込まれ、見えなくなっているような気がしました。
「IT」が更に進化すること、それは明白であり、もちろん「IT」を否定する気持ちもありません。
でも、、、この「IT」の渦の中で、多くの人がやるせない気持ちを抱えていると思うのは、私だけでなのでしょうか?・・・・・。
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